書評紹介【書評】「男性陣はご用心」

書評をいただきました。
T様、ありがとうございました!

内容は次の通りです。

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タイトル:【書評】「男性陣はご用心」

「本書には、「あべ家」のおもしろおかしい日常をお父さん目線で切り取った、全100話のショートストーリーが収録されている。ほとんどのストーリーは1ページ完結型で、家族の1人に注目して書かれているものが多い。章は1~6月の月ごとに分けられており、それぞれの章の頭には「あべ家」の家訓や行事の過ごし方が箇条書きで書かれている。本書を読み進めて行く中で時折登場する独特なイラストは、なかなかのインパクトだ。リズム感よくサクサクと読み進めて行けるので、誰もが構えることなく気軽に「あべ家」の日常を楽しむことができるだろう。
 「あべ家」の日常はいたって単調だ。しかしだからこそ自然な笑いが溢れている。どこに行った、あそこへ行った、というようなアクティブな内容ではなく、家族1人ひとりの自然体な行動やことばがユニークなおもしろさを醸し出しているのだ。特にお父さんと嫁さんの会話は、漫才のようにおもしろい。なぜ結婚したのか全く分からないほど、嫁さんのお父さんへの態度がひどいのだ。正直よく同じ屋根の下に住んでいるなと思ってしまうが、お父さんはといえば、いつもツンケンした嫁さんのことばを甘んじて受け入れているので、おそらくなんだかんだ言ってお互いのことが好きなのだろう。嫁さんは素直じゃないだけなのかもしれないと思うと、本書のいたるところで飛び出す毒舌もちょっと可愛く見えてくる。
 本書のショートストーリーの多くは嫁さんを扱ったものが多い。しかしたまに登場するむすことむすめもなかなか良い味を出している。いったい何歳なのかは明記されていないが、むすこが寒いダジャレを楽しそうに話すストーリーがあることから推測すると、おそらくまだ小さいのだろう。お父さん好き?とされているむすめも小さそうだ。嫁さんのキツい一言で「おおお」となった後にむすめのストーリーが続くと、なんだか心がホッとする。むすめとむすこがお父さんと嫁さんをどう見ているかは、読者としては気になるところだ。むすことむすめ目線の「あべ家」ストーリーも読んでみたい。
 前述した通り本書はショートストーリーの連続であるため、比較的短時間で読了することができるだろう。しかし1~6月の月ごとの章分けについては、少々違和感が残る。ショートストーリーのネタは主に家族とお父さんの会話であるため、季節感を感じる場面はほとんどないのだ。節分などの行事にまつわるストーリーが展開されることもあるが、少なくとも章頭に書かれた「あべ家」情報との関連性は薄いと言っていいだろう。
 「あべ家」の日常はコミカルで、なんだかんだで愛情に溢れている。嫁さんとお父さんもケンカする程仲が良いと考えると、案外理想の家族像だったりするのかもしれない。ただ本当に嫁さんが毒舌なので、男性陣が読む時はどんなセリフが飛んできても笑い飛ばすぐらいの心の広さが必須になりそうだ。

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T様、書評、ありがとうございました。

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