書評をいただきました。
K様、ありがとうございました!
内容は次の通りです。
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タイトル:【書評】「ワイルドな 妻を持つ俺 女々しくて ~第26回サラリーマン川柳より~」
「本作はどこにでもありそうな家庭、「あべ家」の日常を切り取った物語だ。本編は1ページ1話のショートストーリー仕立てで、ぱらぱらと開いたところから読んでいく事ができる。普段は気にも留めないようなエピソード、日常の中にある小さな幸せを見つけ、かみしめるような作品だ。
この作品のエピソードの中で一貫して感じられるもの、それは家庭における父親の悲哀と言えるだろう。家族を見守るやさしいお父さん、だがそれはなかなか報われない。
「ワイルドな 妻を持つ俺 女々しくて」
第26回サラリーマン川柳ベスト10にこのような句がある。家庭内でのヒエラルキーが見え隠れするもの悲しい唄だ。強い妻、弱い夫。日本ではこういった家庭が多いのではないだろうか。
やはり「あべ家」もまたご多分に漏れない。副題でもある「うちの嫁さん」はサラリーマン川柳で言うところの「ワイルドな妻」そのものである。日本の女性は母になるとともに、みな強くたくましくなってしまうらしい。
嫁さんの誕生日、お祝いを考えているところにメールが届く。「お花とかケーキ買ってこないでね。嬉しくないから。」これである。バラの花束やろうそくののったケーキに一喜一憂していたのも今は昔。そんなものを買ってくるくらいなら夕飯の買い物でもしてきてくれ、といわんばかりである。
だがこういった妻のつれない態度もすべて夫に対する信頼の裏返しである事は疑いようも無い。信頼しているからこそ気を使わずに言いたい事を言えるのだ。ケーキや花束そんな上っ面で機嫌を取ろうとするぐらいならいらないよ。わざわざ伝えてくれるとはなんと親切な事だろう。彼女を喜ばせるのは感謝の言葉か行動か。それを考えるのもまた夫の役目なのだろう。いや、もしかしたらブランド物のバッグかもしれないが…
妻の厳しい言葉、態度というのは、実は気遣いややさしさがにじみ出ている。長く一緒にいるのだからそれでわかってくれという事だ。気恥ずかしさもあるのだろう。思い当たる節が世のお父さんがたならきっとあるだろう。
本作はきっと世のお父さん方を励ましてくれるだろう。悲哀と戦っているのは皆同じなのだ。
この本を読んだ奥さんは夫にやさしく接してあげて欲しい。ただ一言「ほんとは感謝してるのよ」なんて言ってもらえた日には、男は馬鹿だから張り切ってしまうのである。
」
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K様、書評、ありがとうございました。
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